4月14日

　食料安保で緊急フォーラム各国、自給強化に力　　日本国内　農地の確保急務

　農林中金総合研究所は13日、ウクライナ危機を受け、食料安全保障を論じる緊急フォーラムをオンラインで開いた。小麦の主要輸出国のロシア、ウクライナ両国の供給不安などを背景に、諸外国が食料の自給を強化する傾向にあることを確認。日本でも、食料自給力の確保のために農地の減少抑制などが重要になると指摘した。

　政府の経済財政諮問会議の民間議員は13日、同会議の会合で、農業経営の高度化や輸出促進に向けて「企業経営の参入を促し、継承者不足や投資不足を解消すべきだ」と提言した。企業の参入促進へ、企業の農地取得を特例的に認める国家戦略特区の「利活用」を求めた。