4月29日

水田で小麦増産支援
 政府、物価高対策を決定

 政府は28日、物価高騰の緊急対策を閣議決定し、農林水産業の対策に2022年度予備費から751億円を充てた。対策の詳細が明らかになり、輸入小麦の高騰対策では、水田での小麦生産拡大を後押し。団地化を要件に機械導入などの支援する事業を展開する。食品製造業者に、国産米粉などの利用を促す施策も措置した。

農水省、食品への価格転嫁要請

 農水省は28日、食品の製造や小売りなど各業界団体に対し、原材料費や物流費の高騰分を商品価格に転嫁するよう、金子原二郎農相名で協力を要請した。円安やウクライナ情勢でコスト上昇が加速する中、食品の価格転嫁交渉が難航している実態を踏まえた。

大豆播種前が最高値
 前年比4.1%高 輸入調達不安で

 日本特産農産物協会が28日、今秋に収穫する2022年産国産大豆播種(はしゅ)前入札(4月25日実施)の結果を公表した。60㌔平均落札価格は前年産の播種前価格比で4.1%高の1万57円。同入札の過去最高だった前年を上回った。近年の一部銘柄の不作傾向に加え、輸入大豆の高騰により国産の引き合いが強まった。

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