3月16日

 衆議院農林水産委員会は15日、農家の費用負担・同意なしで水利施設の豪雨対策を実施できるようにする土地改良法改正案を全会一致で可決した。豪雨対策を実施する際は農家に丁寧に説明し、理解を得たうえで進めることなどを求める付帯決議も全会一致で採択した。

  白書骨子案で農政審部会 食料安保 記述充実を

 農水省の食料・農業・農村政策審議会企画部会(部会長=大橋弘東京大学公共政策大学院院長)は15日、2021年度の食料・農業・農村白書の骨子案について議論した。ウクライナ情勢などを踏まえ、食料安全保障の充実を求める意見が相次いだ。

 生乳 需給緩和に懸念  生産好調 農相、消費呼び掛け

 金子原二郎農相は15日の閣議後会見で、今春に懸念される生乳の需給緩和を巡り、3~4月は春休みで牛乳の大口需要の学校給食が停止するとした上で「生乳生産が好調に推移しているため、例年以上に需給が緩和する可能性がある」との認識を示した。生乳廃棄の回避に向けて業界団体と連携し、牛乳消費を呼び掛けるとした。

1次産業自殺者298人 コロナ、資材高で悪化懸念 21年、厚労省

 2021年の農林漁業者の自殺者数が298人に上ることが15日、厚生労働省のまとめで分かった。前年比11人減でほぼ横ばい。男性が270人で同11人増、女性が28人で同22人減だった。働き盛りの20~60代で7割を占める。新型コロナウイルス禍や資材高騰などによって農業経営が厳しい状況が続く中、悪化を危惧する声も出ている。

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