2月28日

 近年頻発する豪雨後の湿害対策として、酸素発生剤が注目されている。通常は土壌環境の改善を目的に使われるが、水がたまった圃場(ほじょう)での根の酸欠状態を緩和でき、湿害対策につながる。水田転換畑など常に水はけが悪い圃場では、根張りの改善が見込める。作付け前にすき込んで長期間効果を発揮する製品や、液体ですぐに効く製品などがある。
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  保土谷化学工業(東京都中央区)は、土にすき込む粒状の酸素供給剤「ネオカルオキソ」(1袋   10㌔)を販売する。過酸化カルシウムを粒状にした製品で、土壌中の水分と反応して酸素を発生させる。効果の目安は3カ月ほど。10㌃当たり40~60㌔を目安に、元肥としてすき込んで使うことを推奨する。
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  酸素の供給能力が長持ちする製品も登場した。タキイ種苗(京都市)は、2017年から酸素供給剤「オキソパワー5)(1袋10㌔)を販売する。効果は4,5カ月間。野菜での利用が多く、施用量は10㌃40㌔を目安とする。

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