６月１日

秋肥大幅値上げ
　高度化成５５％高　原料高騰で
　　　全 農

　JA全農は31日、6～10月に供給する秋肥の価格を発表した。前期（春肥）に比べ、単肥では尿素や塩化カリを中心に25～94％上げ、窒素、リン酸、カリを各15％を含む基準銘柄の高度化成肥料は55％上げる。穀物高騰で世界的に肥料需要が高まる一方、ロシアのウクライナ侵攻などで需給が逼迫（ひっぱく）、原料の国際市況が軒並み史上最高値まで上昇していることが要因。円安なども影響した。

骨太方針に食料安保　
　政府原案　肥料対策盛る

　政府は31日、経済財政諮問会議を開き、今後の予算編成や政策の指針となる「骨太方針」の原案を示した。食料安全保障を外交・経済安保と並ぶ項目に位置付け、肥料高騰への対策や、食料の安全供給に向けた総合対策の検討などを進めるとした。6月7日の閣議決定を目指す。