3月25日

 米国牛肉セーフガード新ルール
発動 TPP基準を追加

 日米両政府は24日、日米貿易協定に基づく米国産牛肉のセーフガード(緊急輸入制限措置=SG)協議で、新ルールに実質合意したと発表した。SG発動は、現行の輸入基準数量の超過に加え、米国と環太平洋連携協定(TPP)各国からの輸入量の合計がTPPで定めた発動基準数量を超えることが条件となる。一方、TPP各国向け牛肉SGは米国離脱に伴い発動しにくいままで、その見通しが今後の焦点になる。

在庫対策100億円規模
  乳業・生産者・国一体で

 過去最高水準に積み上がる乳製品在庫の削減に向け、生産者や乳業メーカー、国が一体となって4月から取り組む約100億円規模の在庫対策事業の概要が24日、Jミルクへの取材で分かった。飼料用販売、輸入品との置き換え、海外輸出を3本柱とし、約2・5万㌧の在庫を削減。需給調整機能の維持につなげる。

乳価全用途据え置き ホクレン 

 ホクレンは24日、2022年度の乳価について、全用途据え置きで乳業と大枠合意したと発表した。据え置きは3年連続。燃料、資材高など酪農家を取り巻く環境が厳しさを増す中、生産基盤を損なわないことが重要との認識を乳業側と共有した。生産者の拠出金でホクレンが行う販売対策の規模などは協議を続ける。

 

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