3月2日

北海道勢が躍進 改良成果
 増体重視の傾向加速
 和子牛市場ランク

 日本農業新聞は、2021年に全国の家畜市場で取引された黒毛和種の子牛の取引実績を基に、市場ごとの価格をランキング形式でまとめた。トップは前年に続き鳥取県中央家畜市場となったものの、上位市場の顔触れは大きく変動。血統の改良などで北海道勢の躍進が目立った他、枝肉の重量を重視し、増体性が期待できる子牛に人気が集まる傾向がみられた。
肥育農家の意識に変化
 鳥取や北海道勢の躍進が象徴するのは、和牛の「質量兼備」を重視する傾向の強まりだ。飼料高騰やコロナ禍で肥育経営の環境が変化する中、枝肉は不安定な単価でなく、重量で稼ぐ意識が高まり、増体性に期待できる子牛の人気につながった。

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